PMIで絶対に外せない初動
― 買収後90日で8割決まる ―
M&Aで本当に差がつくのは、
**買収後の最初の数か月(PMI初動)**です。
実務では、
- PMIがうまくいくか
- 失敗するか
は、最初の一手でほぼ決まると言われます。
初動① 「なぜ買ったか」を全員に伝える
まず最初にやるべきことは、これです。
買収の目的を、言葉で共有する
重要なポイント
- 経営陣だけが理解していても意味がない
- 現場レベルまで腹落ちさせる
- 「この会社は不要になるのでは?」という不安を消す
ここを怠ると、
- 協力が得られない
- 情報が出てこない
- PMIが止まる
という負の連鎖が始まります。
初動② キーマンを即座に押さえる
PMI初期で最も怖いのは、
優秀な人材の離職です。
初動でやること
- 誰がキーマンか即座に特定
- 評価・処遇を明確にする
- 不安を放置しない
キーマンが抜けると、
- 事業理解が止まる
- 現場が混乱する
- シナジーが消える
PMIは「人の管理」が8割です。
初動③ 数字の見え方を統一する
次に重要なのが、
管理会計の統一です。
よくある失敗
- 親会社と子会社で数字の定義が違う
- 月次が遅い
- 原価や利益の切り方が異なる
初動で、
- 月次管理
- KPI
- 重要指標
を揃えないと、
経営判断ができません。
初動④ 統制しすぎない
買収直後にやりがちなのが、
- 親会社ルールの一斉導入
- 承認フローの増加
- スピード低下
初動の鉄則
- まずは現状理解
- 危険箇所以外は触らない
- 「変える理由」を説明する
統制は必要ですが、
急ぎすぎると事業が壊れます。
初動⑤ 100日プランを作る
最後に必須なのが、
「最初の100日で何をやるか」を明確にすること
含めるべき内容
- やること / やらないこと
- 優先順位
- 成果の測定方法
これがないと、
- その場対応
- 属人的判断
- PMIが迷走
という状態になります。
PMI初動で絶対に外せないポイントまとめ
| 初動 | 目的 |
|---|---|
| 目的共有 | 不安除去 |
| 人材確保 | 事業継続 |
| 数字統一 | 判断力確保 |
| 統制調整 | スピード維持 |
| 計画策定 | 迷走防止 |